カイロ大学前の落書きアート。 |
10月31日 カイロ
カイロ最終日。といっても2カ月後ロンドンからエジプトにまた戻ってくる予定なので、まだ行きたいところはたくさん残っている状態だ。
この日はダハブ行きのチケットを取るために午前中に宿を飛び出したのだけど、道に迷ってしまって結局正午に。
最終的にエジプト人の若い女性二人組に拾ってもらって無事深夜バスのチケットを取れた。エジプトに来てからこういう運はいい。
その後、カイロの考古学博物館(ツタンカーメンとかミイラとかがいる。)に行こうと思ったのだけど、午後はかなり混んでいるらしく、ここは次回にまわして、この日はカイロのある通り一帯に描かれた落書きを見に行くことにした。
カイロ大学の敷居から大学横の通りの壁一面に、何やらド迫力な落書きが所狭しと描かれている。
これはただの落書きではなくて、2011年のエジプト革命の際に、ムバラク大統領率いる独裁政権に反対する反体制派の人々(要するに革命を起こした人々)が革命のメッセージを壁への落書きを通して表現したものなのだ。
正式な芸術品ではないけれど、その芸術性の高さと革命の象徴としての重要性から、革命アートと呼ばれ有名になり、欧米ではこの落書きを見るためだけのツアーなんかも組まれているくらいだ。
僕のお気に入り。迫力があって、描写も分かりやすい。血や煙など当時の様子もよく表わされている。 |
こんな感じで落書きがずっと続く。 |
革命の引き金となった事件の犠牲者。 |
革命前、独裁政権下では公共の建物に落書きなんて絶対できないことだったから、彼らには僕のような日本人が見るよりもずっと衝撃的に映っているんだろう。
それに自分たちがエジプトを変えたという誇りを象徴したものでもある。
こんなに活き活きとして人々の現状と密接にかかわっているアートは初めてみた。
このアートだけではなくて、カイロ大学が含まれるカイロの中心地タフリール広場では暴動の跡やデモの中心となり、防御壁が作られた通りがあったり、なによりそこに行きかう人々と今のエジプトについて話をすると良いことも悪いことも色々教えてくれて、ここは「アラブの春」を肌で感じられる場所になっている。(向こうから話題に出さない限りあまり政治の話はしない方がいいかもしれないですが)
防御壁。 |
今は平和なタフリール広場。 |
バスの時間まで宿で待機させてもらった。途中アラブ人のような白い服を着た、ただならぬ雰囲気の日本人が、宿の奥の暗闇から出てきたのを見たが、
後で聞いた話によると、どうやら彼は10年以上前からバックパッカーの間で有名な「伝説のバックパッカー」のひとり(全部で確か3人だったと思う)、丸山さんだったらしい。今はずっとこのスルタンホテルに住み続けているらしいけど。色々話を聞けばよかった。
深夜になり、バスターミナルへ向かいバスに乗り込む。
今回のバス移動では
インドのバス修行の成果がいかんなく発揮された。
深夜発の9時間のバスだったが、シートの質は日本の長距離バス並みだし揺れないし、出発直後に寝て次の瞬間ダハブと言う感じだった。
次回はダハブ7日間のハイライトです!(何もやってないので)
やっとリアルタイムに追い付きました。
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