2012年11月2日金曜日

高熱のバス移動とその他色々

マナリ―~リシュケシュのバス内部


10月14日~17日 移動 マナリ― 移動

14日、群れでこっちに向かって吠えてくる野良犬を水をまいて追い払いながら、朝3時半(気温一ケタ)という衝撃的な出発時刻のバスが待つ場所まで1人で歩いて行った。
 これから15時間かけて5000メートル級の山を2回越えてマナリ―という町へ行くというのに、連日の疲れがどっと来たのか、本格的な風邪で体温は39度もあった。

山道を常に左に右にとカーブしながら走るので、ずっと体を支えていなければならず、寝るのは出発5分後にあきらめた。
しかも運悪く頭痛を伴う風邪だったので、でこぼこ山道を走る時の信じられないほどの揺れが全て信じられないほどの頭痛となって襲ってきた。
おそらく人生で一番つらいバスの旅だろう。
ただこの時はつらかったけど、今となってはいい経験だったと思う。
なぜなら、たとえ風邪をひいてなかったとしても一度ラダックからデリーまでバスで下ってきた人はその長さとつらさ故に、その後の人生でバス移動に不快感を覚えることはなくなると言われているから。なお且つ風邪をひきながらその経験をした僕はバス移動のつらさに耐える界のトップ層にいると思う。

マナリ―に着いたころには半分気絶しかけていたが、もうろうとした意識の中でもしっかりホテル代を値切ってホットシャワー付きの安いホテルを確保していて、ベットに倒れ込んだあとちょっと自分に感心した。


15日、昼の1時に目が覚めた前の日の20時に寝たので17時間睡眠。
おかげでかなり体調は良くなっていたので、外に出ることにした。
マナリ―までしかバスが出ていなかったので仕方なくマナリ―に来たのだが、マナリ―が温泉で有名だということを思い出し、温泉につかった。
この日はiPhoneを忘れてしまって残念ながら写真は撮れていないのだが、よくテレビで猿が温泉に入っている映像があるけど、そんな感じで、普通に通行人が見ている横で服を脱いで入るというものだった。
マナリ―は避暑地として有名らしいが、一応病み上がりだったので、観光はせず、すぐ宿に戻った。
寝る前に癒されようと思って、ラダックで出会った美沙さんにハードディスクに入れてもらった大量の映画の中から「耳をすませば」 を選んで観ていたらなぜかすごく虚しくなって、もうひとつ映画を見て気分転換しようと思ったらそのまま3本見てしまって結局朝の5時くらいに寝た。


16日、正午発のバスでヨガの聖地リシュケシュへ向かうことに。
バス停のトイレに行くと男子便所がいっぱいだったので女子便所に入れと言われた。躊躇していると、インド人女性にひっぱられて女子便所に入れられた。さすがに初めての体験だった。

その日僕は朝から調子がよく風邪は完全に治ったものだと思っていたが、旅先の風邪というのは本当に手ごわいもので、バス停で待っている間にまた体調が悪化し、前回とほぼ同じコンディションでマナリ―~リシュケシュのバスに乗り込んだ。
ただ今回はバスに乗る前にインドの風邪薬を買ってみた。インドで引いた風邪にはインドの薬が良く効くというのは有名な話である。
そしてそれが功を奏して、バス移動中にも体調はかなり良くなった。

バスはリシュケシュへと向かう。

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