2012年11月6日火曜日

ついにアラブの世界へ


10月28,29日 サウジアラビア(経由) エジプト

28日。
9時半ムンバイ発エジプト行きの飛行機に乗り込む。
機内には、テレビでしか見ない全身を黒い布で覆って目だけしか出ていないアラビアの女性や、黒い輪っかのようなものを頭に乗せている白づくめのザ・アラビア男性がいて、
ここからは完全に未知の世界の世界に行くんだというワクワクでエジプトに着くまで終始落ち着かなかった。

今回使ったサウジアラビアエアライン航空はLCCだと思っていたので、勝手にエアアジアのような、食事やコーヒー紅茶のサービスはもちろんなし、寒くても毛布をもらうのにすらお金がいるというようなサービスを想像していたのだが、
毛布は初めに渡され、コーヒー紅茶そして食事のサービスもあって、ものすごく得をした気分になった。
インド~サウジアラビア間では魚、フィッシュ、ベジタリアンメニューだったが、サウジアラビア~エジプト間ではついに牛肉のメニューも出現し、約1か月ぶりに夢にまで見た牛肉を食べた。インド料理と違ってぺろりと食べ切れたので、これからの食生活には期待できそうだ。

サウジアラビアのダンマーン空港内の様子。
 サウジアラビアの空港に着くと、俄然アラビア人一色になった。
まず思ったのはインドに負けず劣らず男性の比率が高いということ。また一夫多妻制の家族などもちらほら見られた。
女性は基本的に黒づくめで目だけ出ている状態で、個性と言えば鞄と手先のへナタトゥー(1か月くらいで消えるタトゥー)くらいで、見ていて痛々しいほどだった。
アラブの世界から宗教の強大な影響が消えてなくなることおそらくないだろうから、この状況は変わることはないと思うし、外からとやかく言うことではないけど、とにかく彼女たちがどんな風に思っているのかが知りたいと思った。


空港の警備員が「日本や欧米でのニュースではテロリストや内戦のせいでアラブ人たちが悪く描かれているけど、実際のアラブの世界の人々はとてもいい人が多いんだよ。」と短い会話の最後に付け加えたのは印象的だった。
実際にこれから中東を回ってそれが本当だということを確かめたい。そして日本に帰った時に日々のニュースが違って見えるようになれば嬉しい。そのための旅だ。


再度飛行機に乗り、次々に提供される素晴らしい機内サービス(普通の航空会社ではみんなやってます)を1つたりともとりこぼすまいといろいろなサービスを受け、入国カードを書き終えた頃にはエジプトに着陸態勢に入っていた。
窓から見えたのは果てしなく続く土色の世界。
この土地で5000年以上も前から多くの王朝が盛衰を重ね、そのたびに色々なドラマが繰り返されてきたのかと思うと、この土色の世界もなんだか色味を帯びて見えた。

空港の入国ゲート。ここで遊園地の入場券のようにシール式のビザを購入してパスポートに貼って列に並ぶ。

エジプトに着いた時には、まだ夕方だったので、タクシーを使わずバスを乗り継いでカイロの中心地へ向かった。バス乗り場の表記などは全てアラビア語なので、数字だけでも覚えておいて助かった。(6がアラビア語では7のように見えたりとなかなかややこしい)

時差が日本-7時間。時差ボケが少しあったので宿についてすぐに寝た。




29日。
この日はカイロを散策することにした。

エジプトの定番料理コシャリ。米と豆とパスタに乾燥したたまねぎをふりかけてその上にミートソースをかけて食べる。これがうまいし安い。100円以下で腹いっぱい食べられる。男性1人で食べに来ている人も多く、個人的に日本でいう牛丼的存在だと思っている。
朝は人が少ない。逆に夜は遅くまでにぎわっていてヤンキーが多い。親しげにふるまっていれば安全だし、とても親切にみんなで道案内してくれたりもした。

泊まった宿(スルタンホテル1泊250円)の前の通り。

街は新市街と言っても古い建物が多く、どうやら19世紀から作られ始めた地域らしい。さすが5000年の歴史を持つ国。時のスケールが違う。

エジプトのアイスはとてもおいしい。特に果物系がおすすめ。

新しい国に行くと必ず行きたくなる。これはアラビアならではのメニューで肉団子をレタスとトマトと一緒にナンのようなもので挟んだもの。
3大うざい国(エジプト、モロッコ、インド)といわれるエジプトの首都カイロもそれほどうざく感じなかった。

カイロの人々はとても親切で、遠くからでも話しかけてくれるし、ちょっとでも足が止まれば道に迷ったのかと心配して声をかけてくれる。そしてやたらとお茶に誘う。この日も2度お茶に誘われて、宿に帰った頃にはお腹がタプタプになっていた。
 
あとエジプトの女性はイスラム教徒が多いが、サウジアラビア空港で見た女性たちと違って、スカーフもカラフルでお洒落だし、スカーフ以外は普通にジーパンなど日本や欧米の女性と同じような格好の人もいる。
そしておしゃべりだった。向こうから声をかけてくることもあるくらいで、同じイスラム教徒でこうも違うのかと驚いた。

明日はあのピラミッドへ。

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