ムンバイの中心地フォート地区の海岸とインド門とタージマハルホテル。この海の向こう側にイスラムの世界がある。 |
10月26,27日 移動 ムンバイ
25日の夜、デリー発ムンバイ行きの長距離鉄道に乗り、26日の夕方にムンバイに到着した。
ムンバイは前回インドに来た時に最初に訪れた都市で、それだけに僕の人生で最も大きなカルチャーショックを感じた場所だった。
それに、今世界一の勢いで成長していると言われるこのムンバイが、1年半でどれほどの成長を遂げているかこの目で確かめたいと思っていたので、
ムンバイに行くことになった時からずっと楽しみにしていた。
ムンバイに到着し、駅の外に出た瞬間、僕はインドのことをまだ何も分かっていないことに気がついた。
それは今まで、前回も含めて、僕が見たインドの光景の中で最もひどい風景だった。
駅の周りに広がっていたのは壮大なスラムで、人と牛とカラスとハエが同じ数だけいるのではないかというくらい汚い場所だった。
数日前に見た映画「スラムドッグミリオネア」のような世界。
生きているのか死んでいるのか分からない状態で寝ている老人や裸で座っている赤ちゃんの横で少年たちがクリケットをして遊んでいたり、カラスがごみ山に大量に群がっていたり、その中心を牛と犬が所狭しと歩いていたり。
僕は2回のインド旅行でインドのいろんな面を見てきたはずだったのに、最後の最後で一番の衝撃を受けるとは思わなかった。しかも前回人生で最も大きなカルチャーショックを感じた場所でだ。
やっぱりインドは本当に面白い。インドにどっぷりつかったはずのにまだまだインドの数%しか分かっていない。この感情が人々を何度もインドに呼び戻す力なのかなと思ったりもした。
iPhoneが電池切れでこの風景が撮れなかったのが残念だけど、ぜひ自分の目で見て衝撃を受けて欲しいと思う。
現地の人もみんなタクシーを使って駅の周りのスラムから脱出していたので僕もそうして、ムンバイの観光名所兼中心地のフォート地区へと向かった。ここはさっきの場所とは打って変わって高級観光地で割と綺麗な場所だ。
適当に安宿をとって、丸一日の鉄道移動で疲れていたので今日は早めに寝て、明日一日じっくりムンバイを観光することにした。
27日、朝早く起きフォート地区の中でも海沿いのコラバ地区をブラブラ散歩した。
うっかり入ってしまった高級レストランの朝食。朝食で助かった。 |
タージマハルホテル。 |
タージマハルホテルその2。なぜか桜! |
どこかで見たことあるような作品。TATAグループとのタイアップなのかルイヴィトンとのタイアップなのか。 |
スターバックスインド1号店。朝食にお金を使い過ぎて入れず。。タージマハルホテルの一部と言う感じだった。 |
その後バスを使ってフォート地区を回る。
ぶれぶれのバス内部。二階建てのバス乗りたかったけど時間なくて乗れず。 |
突然教会。それも迷い込んだ軍事基地内の。 |
街のはずれ。あの家の向こうは海で、この辺りの人は都心部に比べてすごくおだやか。聞いた話によると、ムンバイの人は英語とヒンディー語だけじゃなくてムンバイで生まれ育った人と外から(例えばデリー)やってきた人とでムンバイ人用の言語と普通のヒンディー語を使い分けるらしい。つまりこのおっさんたちは相当すごいのです。 |
お昼時の風景。 |
CST駅という鉄道の駅。百年前くらいに建設された駅で、実は世界遺産。前回と全く変わってなくて懐かしかった。 |
前回と違ってるところを探ししながら歩いていたけど、それほど変わってはおらず。(スタバぐらい)
多分のこの辺りは中心地でもう成熟しきっているから、他のスペースにどんどん新しい建物が建っているのだと思う。
ムンバイは新しい発展を受け入れる分、外からの出稼ぎの人々も受け入れていて、両者は数は同じように増え続ける。
インド最後の夜だと言うのに、朝食の高級レストランのせいで晩飯はマックチキンだった。
明日の夜にはこのチキンが牛肉になるのだ。
インドを発ってしまう寂しさよりも、明日からエジプトだというワクワクの方が圧倒的に大きかったけど、
インドにはまた来るだろうな、という確信はあった。
ダージリンにも行ってみたいし、西の砂漠地帯にも行きたいし、南の方はまだ一度も行ったことがない。インドのこのいくら回っても回りきれない感じと、いたるところで起こっている急激な変化に僕は惹かれる。しかもその都度カルチャーショックは保証されている。
食が本当に合わないので、一度に長く訪れることはできないけど、根気よく根気よく、お腹いっぱいになるまで何度もインドに行こうと決意して、マックチキンを食べ終えた。
とても魅力的な記事でした!!
返信削除また遊びに来ます!!
ありがとうございます。